純金上場信託（現物国内保管型） (1540)¶

概要¶

純金上場信託（現物国内保管型）は、日本の投資家向けに設計された国産の金ETFです。1口あたり約1グラムの純金（99.99%以上）を裏付け資産とし、国内で実物保管される特徴を持ちます。

項目	詳細
銘柄コード	1540
上場市場	東京証券取引所
運用会社	三菱UFJ信託銀行株式会社
信託報酬	0.44%（税込）
純資産総額	約5,280億円（2025年4月現在）
設定日	2010年6月30日
上場日	2010年7月2日
取引単位	1口
NISA区分	成長投資枠対象

主な特徴¶

1. 国内保管による安心感¶

日本国内での純金実物保管
災害時や有事の際も国内で確実な資産管理
大手金融機関による信頼性の高い運用・管理体制

2. 現物転換機能¶

小口転換制度：

必要口数：1,000口（約1kg相当）以上5kg以内
転換単位：1kgの整数倍
手数料体系：
- 事務取扱手数料：5,500円（税込）
- 金地金改鋳費用：22,000円（税込）/kg
- 運送関係諸費用：3,300円（税込）

大口転換制度：

必要口数：30万口以上
より柔軟な転換オプション

3. 価格連動の仕組み¶

基準価格：大阪取引所の金先物価格をベース
1口あたり約1グラムの純金に連動
円建て取引による為替リスクの軽減

パフォーマンス分析¶

市場実績（2025年4月現在）¶

直近価格：13,695円（2025年4月10日時点）
年初来リターン：+35.0%
1年間リターン：+41.0%
設定来リターン：+245%（2010年上場時比）

市場ポジショニング¶

純資産総額：約5,280億円
日本の金ETF市場での主要プレイヤー
国内実物保管型の代表的商品

投資戦略と活用方法¶

想定される投資家層¶

保守的/安全志向の投資家
- 国内保管の安心感を重視
- 長期保有による資産防衛目的
インフレヘッジ目的の投資家
- 円建て資産の価値保全
- インフレリスクへの対応
現物志向の投資家
- 将来的な現物転換を検討
- 金価格の値上がり期待

推奨ポートフォリオ配分¶

保守的投資家：10-20%
バランス型投資家：5-15%
積極的投資家：0-10%

リスク要因¶

主要なリスク¶

価格変動リスク
- 金価格の変動
- 国内金市場の需給変動
運用コスト
- 信託報酬（0.44%）の影響
- 現物転換時の諸費用
市場リスク
- 取引所の取引時間制限
- 市場流動性の変動

比較優位性¶

現物転換可能性
- 国内金ETFで唯一の現物転換機能
- 小口・大口の柔軟な転換オプション
国内保管体制
- 純度99.99%以上の金地金を国内保管
- 厳格な管理体制と保険付保
運用の透明性
- デリバティブ未使用の実物保有方式
- シンプルな価格連動メカニズム

まとめ¶

純金上場信託（現物国内保管型）は、国内での現物保管と現物転換機能を特徴とする、日本の投資家に最適化された金ETFです。特に安全性と実物性を重視する投資家にとって、有力な投資選択肢となります。信託報酬は市場平均的な水準であり、長期保有での資産形成手段として十分な魅力を持っています。